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幼児が交通事故でむちうちになってしまったら

弁護士法人ALG 執行役員 弁護士 谷川 聖治
監修 弁護士 谷川 聖治 弁護士法人ALG&Associates執行役員
監修 弁護士 谷川 聖治
弁護士法人ALG&Associates執行役員
愛知県弁護士会所属。私たちは、弁護士91名、スタッフ159名を擁し(2019年1月末現在)、東京、宇都宮、埼玉、千葉、横浜、名古屋、大阪、神戸、姫路、福岡の10拠点を構え、全国のお客様のリーガルニーズに迅速に応対することを可能としております。

予期せぬ交通事故に遭い、自分の感情や症状等を言葉にして伝えられない幼児期のお子様がむちうちになってしまったら……。 私たち大人は、お子様から発せられるサインやSOSに敏感に気づかなくてはなりません。 幼児とは、児童福祉法により、1歳から小学校就学の始期に達するまでの者をいいます。この時期のお子様は、自分の痛みや症状を言葉に表して具象化できません。そのため、普段から周りの大人がお子様の「サイン」に気づいてあげることが大切です。 ここでは、気づきにくく、見逃されやすい交通事故による「幼児のむちうち」に焦点を当て、その症状の特徴や対処方法等を解説していきます。

「幼児はむちうちにならない」というのは本当?

赤ちゃんや幼児の身体の柔らかさに驚く方も多いのではないでしょうか。筋肉や靱帯、関節等が柔軟なお子様は、大人に比べてむちうちになりにくいうえに、治りやすいといわれています。その概念にくわえて、幼児は痛みを我慢して遊ぶことに熱中したり、痛いということすら他者にうまく伝えられなかったりすること等から、幼児のむちうちは気づきにくく、見逃されやすい傾向にあります。 ただし、幼児はむちうちにならないわけではありません。むちうちに気づかないまま成長してしまうと、一生肩こりや頭痛、痛み等を抱えていかなくてはならない危険性があります。 大切なことは、周りの大人がいつもと違うお子様の「異変」や「サイン」に敏感に気づくこと、そして何より交通事故に遭ったら外傷がなくても病院を受診することです。

まずは交通事故専門の受付スタッフが
丁寧にお話しをお伺いいたします

むちうちらしき症状が見受けられた場合の対処法

お子様に限らず、むちうちの症状は、受傷直後ではなく、後日出現することもあるのが特徴の一つです。 異変を言葉で表現できない赤ちゃんや幼児は、普段と違う行動によってSOSを発信します。具体的には、夜泣きがひどくなる、イライラしている、元気がない、落ち着きがない等、様々です。「いつもと違う」SOSに気づいたら、病院を受診し、検査を受けることをお勧めします。

幼児のむちうちは何科を受診すればいい?

では、お子様にむちうちの疑いがある場合は、何科を受診すれば良いのでしょうか。 一般的に、小児科とは「小児内科」のことをいい、外科的診療を行っていません。また、小児外科も交通事故による治療を受け付けていない可能性があります。 しかし、ご両親やご家族は、気が動転されている中で、一刻も早く受診したい心境であるかと思います。そのため、総合病院の整形外科や、かかりつけの小児科がある場合は、まずはそちらを受診して相談したり、指示を仰いだりすると良いでしょう。

幼児のむちうちの治療

むちうちの治療方法は、大人も子供も一貫して同じです。一般的には、患部を冷やして固定し、安静期間を設けてリハビリを行っていきます。痛みが強ければ飲み薬やブロック注射等を投与することもあります。むちうちは、自然治癒力を助力するような治療を行うため、定期的に根気強く通院を継続することが必要です。 また、お子様の場合、大人に比べて筋肉や靱帯、関節等が成熟しておらず柔軟なため、むちうちは治りやすいといわれていますが、同時に完治しているかどうかの見極めも難しいのが特徴です。くわえて、幼児期のお子様は、自分の症状をうまく言葉にして表現できないため、患部とは異なる箇所を治療してしまう可能性もあります。 お子様の反応やいつもと違うサインを見逃さず、交通事故によるむちうちを負った「幼児の治療経験」が長けている通院先を選択することが重要です。

セカンドオピニオンも考える

数ある病院の中には、「子供はむちうちにはならない」と豪語する医者もいれば、子供であるがゆえに適切な治療を行ってくれないところもあります。たまたま受診した病院や整骨院が治療不要と診断したとしても、毎日接しているご家族が感じたお子様の異変を見過ごしてはなりません。お子様の異変を放置してしまったことで、一生後遺症を抱えてしまうリスクがあります。 何もないことに越したことはありません。交通事故後に病院を受診しても、お子様の様子がいつもと違うことに気づいたら、より信憑性や安心感を得るためにもセカンドオピニオンを検討しましょう。

転院する場合

しっかりと幼児の様子を見てあげる

お子様が交通事故に遭った後は、お子様にいつもと違う様子がないかを注視しましょう。例えば、いつもと同じようにハイハイしているか、いつも以上に泣いていないか、顔をしかめたり反射的に手を引っ込めたりしないか等、日常生活の中で感じる異変を見過ごさないようにすることが重要です。お子様は、言葉にしてSOSを伝えることができない分、素直に感情や症状が表出します。周りの大人は、そのサインを信じて適切に対処することが大切です。 また、お子様は、交通事故のショックにより、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症している可能性もあります。精神的なケアのためにも、いつも以上にお子様とのコミュニケーションを意識しましょう。

しっかりと通院する

むちうちの治療は、しっかりと根気強く通院しましょう。 他覚所見の確認が困難なむちうちは、加害者側に治療費や慰謝料を請求するうえで、自覚症状の訴えや定期的な通院頻度等の一貫性が非常に重要です。そのため、痛みや症状を具象化できない幼児期のお子様は、大人と比べて回復経過の見極めが難しく、加害者側と治療費や慰謝料をめぐって治療の必要性等が争点になりやすいです。 くわえて、幼児期のお子様の通院には、ご家族の付添いが必須となるため、別途「付添費」を加害者側に請求することができます。少しでも負担額を減らしたい加害者側は、あらゆる理由付けをしながら治療の打ち切りを打診してきます。 あくまでむちうちの診断をするのは医師であり、お子様に代わって治療の必要性を汲み取るのはご家族です。痛みを訴えられないお子様のむちうちを治すためにも、適切な慰謝料等を請求するためにも、適切なスパンで通院することが大切です。

むちうちと診断された場合、慰謝料は請求できるのか?

幼児期のお子様が交通事故によるむちうちと診断された場合、加害者側に慰謝料は請求できるのでしょうか。 幼児期のお子様にも精神的苦痛は生じるため、当然に慰謝料を請求することが可能です。慰謝料は、加害者側に請求できる損害賠償項目の1つであり、治療のための入通院に対する「入通院慰謝料」と、残念ながら後遺障害が残ってしまったことに対する「後遺障害慰謝料」があります。

幼児にむちうちの症状が見られるようなら、弁護士に相談を

ここでは、交通事故による「幼児のむちうち」について解説してきました。むちうちは、慰謝料を含む適正な損害賠償を請求するうえで、他覚所見の確認が困難で自覚症状の証言等の一貫性が重要となります。くわえて、自分の症状を言葉にできない幼児期のお子様が受傷すると、治療の必要性等を主張・立証していくことが困難な場合も多いです。 そういうときこそ、交通事故に精通した弁護士に相談してみましょう。幼児期にあるお子様のむちうち治療の必要性を加害者側に主張したり、適切な通院方法や幼児のむちうちの治療を受け入れている通院先の紹介等を受けることもできます。さらに、弁護士に依頼することで、近親者の慰謝料をプラスαで請求できる可能性も広がります。お子様が交通事故に遭い、迷いや不安が生じた折には、ぜひ一度弁護士にご相談ください。

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