後遺障害14級から異議申立・紛争処理センターで賠償金増額を勝ち取った事例

ご依頼者様は、優先道路を走行していたところ、相手方が一時停止を行うことなく、道路に進入してきたため、交通事故に遭ってしまい、今回の事故によって、頚椎捻挫、腰椎捻挫、右肩打撲、右手首打撲、めまい症、耳鳴りなどの怪我を負ってしまいました。

ご依頼者様は、交通事故発生から約３か月後にご相談に来られました。保険会社との対応で疲弊されており、今後の保険会社との対応、症状固定後の後遺障害の申請、示談交渉を希望されており、ご依頼いただくことになりました。

相談に来られたご依頼者様は、交通事故によって、心身ともに疲弊されておりました。

そこで、ご依頼者様には、治療に専念していただき、担当弁護士が保険会社との対応を全て行うことになりました。

ご依頼者様が通院して約４ヶ月頃に保険会社から一括対応の打ち切りを打診されたため、弁護士は、ご依頼者様の症状や事故状況等を詳細に聞き取り、一括対応の伸長を試みましたが、保険会社の対応はかわらず、一括対応を打ち切られてしまいました。

その後、半年間の通院を経て、ご依頼者様の症状に鑑み、後遺障害の申請をすることになりました。そのため、弁護士は、担当医に対して、後遺障害診断書を書くためのお手紙を作成しました。

後遺障害を認定するにあたり、担当医が作成した後遺障害診断書が、結果を大きく左右することが少なくなく、担当医に対して手紙を書くことが必要不可欠なのです。担当医に作成してもらい、後遺障害診断書を自賠責保険会社に提出したところ、後遺障害１４級相当が認定されました。

もっとも、ご依頼者様の症状からすると、１４級以上の等級が認定されるべきと判断したため、異議申し立て等を行いましたが、当該認定は変更されませんでした。

そこで、やむなく、相手方保険会社と示談交渉を開始しましたが、保険会社は弁護士に依頼し、当方の請求を大幅に減額する主張を行いました。交渉を継続するも、話し合いでは解決できないと判断したため、紛争処理センターに和解斡旋を申し立てることにしました。

弁護士は、紛争処理センターを通じて、ご依頼者様が負った怪我が大きいこと、後遺障害を負ったことを踏まえ、傷害慰謝料、主夫休損、後遺障害逸失利益及び後遺障害慰謝料について詳細な主張を行い、粘り強い交渉を行いました。それに対し、保険会社側の弁護士は当方の主張を大きく減額する主張を行いましたが、最終的には、当方が求める賠償金額を獲得することができました。

ご依頼者様が負った怪我の大きさ、事故の状況等を緻密に分析し、主張した結果、多くの賠償金を獲得することができました。