メール相談受付

お電話でのご相談受付全国対応

今すぐ電話相談

0120-790-073

24時間受付・年中無休・通話無料

相談受付全国対応

24時間受付・年中無休・通話無料

0120-790-073

疼痛性感覚異常、反射性交感神経性ジストロフィー(CRPS , RSD)の後遺障害

弁護士法人ALG 執行役員 弁護士 谷川 聖治
監修 弁護士 谷川 聖治弁護士法人ALG&Associates執行役員
監修 弁護士 谷川 聖治弁護士法人ALG&Associates執行役員
愛知県弁護士会所属。私たちは、弁護士名、スタッフを擁し()、東京、を構え、全国のお客様のリーガルニーズに迅速に応対することを可能としております。

交通事故による怪我が治った後も異常な疼痛が残る場合、後遺障害等級は認定されるのでしょうか?本記事では、疼痛性感覚異常(CRPS)が残った場合に認められる可能性のある後遺障害とその等級について説明します。

交通事故後に疼痛が続く時は

疼痛とは、痛みを表す医学用語です。交通事故後、疼痛(痛み)が続く場合には、「疼痛性感覚異常(CRPS)」が疑われます。 疼痛性感覚異常(CRPS)とは、交通事故等によって生じた怪我の治療が終わったにもかかわらず、慢性的な腫れや痛み、しびれが引かないという感覚の異常をいいます。 疼痛性感覚異常(CRPS)の診断や治療は医師でも難しく、診断が見過ごされてしまう可能性が高い疾患です。 診断されたら、まずは専門外来やペインクリニックで適切な治療を受け、後遺障害等級認定の申請の準備をしましょう。

治療方法

疼痛性感覚異常(CRPS)の治療としては、次のようなものが行われます。

―理学療法―
①物理療法
患部への温熱刺激、温冷交代浴、低出力レーザー照射等

②運動療法
多動関節可動域訓練、筋力強化訓練等
―薬物療法―
抗炎症薬、ノイロトロピン、抗うつ薬、抗痙攣薬、ビスホスホネート製剤、オピオイド系鎮痛薬、ケタミン等の投与
―神経ブロック法―
局所静脈内ステロイド薬注入、交感神経ブロック、その他の神経ブロック、ボツリヌス毒素注入療法、硬膜外脊髄電気刺激法、大脳皮質運動野電気刺激法、くも膜下バクロフェン投与等

交通事故による疼痛の種類

疼痛性感覚異常(CRPS)とは、交通事故等による怪我の治療後も、慢性的な腫れや痛み、しびれが消えないという感覚の異常をいいます。 CRPSの主な症状は、疼痛、腫脹、関節拘縮、皮膚変化ですが、他に、抹消循環不全、発汗異常、骨萎縮、筋委縮等が生じることもあります。 疼痛性感覚異常(CRPS)の判定は、次の3つの症状が、健康な側と比べて明らかな場合になされます。これらの症状は、X線、骨シンチグラフィー、MRI、サーモグラフィー、筋電図等によって明確に認められる必要があります。

①関節拘縮(関節の可動域が制限され、屈曲や伸展が困難になること) ②骨の萎縮(骨吸収により、骨量が減ること) ③皮膚の変化(皮膚色の変化、皮膚温の低下、乾燥等)

なお、発症部位は手足がほとんどであり、体幹や顔への発症は稀です。 また、疼痛性感覚異常(CRPS)は、神経の損傷を伴わないCRPS typeⅠ(RSD(反射性交感神経性ジストロフィー))と、神経損傷を伴うCRPS typeⅡ(カウザルギー)に分類されます。

RSD(反射性交感神経性ジストロフィー)

RSDとは、2種類に分類されるCRPSのうちの typeⅠにあたり、反射性交感神経性ジストロフィーと呼ばれます。もう1種類のtypeⅡカウザルギーとは、明らかな神経の損傷が認められない点で異なります。 RSDは、異常な交感神経の反射の増進を原因として、疼痛、腫脹(炎症等により身体の組織の一部分が腫れあがること)、関節拘縮、皮膚の変色等が生じる病態です。 痛みが生じる原因は、外傷による出血を抑えるため、交感神経の作用により血管が収縮し、その後、傷の修復に伴い収縮した血管も元に戻るのが通常であるにもかかわらず、交感神経の異常のため、血管収縮が元に戻らず、抹消の血流が阻害されることです。その痛みのために四肢の動きが制限され、また、抹消の細胞へ栄養が行き渡らないため、骨が萎縮し組織がやせ細り、さらに痛みが発生するといった悪循環を起こすと考えられています。 RSD(typeⅠ)とカウザルギー(typeⅡ)では、痛みの感覚が異なり、typeⅠでは、疼くような激しい疼痛が特徴です。

カウザルギー

カウザルギーとは、明らかな神経の損傷が認められる場合のCRPSの種類です。坐骨神経、脛骨神経、腕神経叢、正中神経、尺骨神経等、四肢の大きな抹消神経の部分損傷により、疼痛、手足等の灼熱感、アロディニア(通常では痛みを感じられないような微小な刺激で痛みを感じる感覚の異常)、痛覚過敏等が生じる病態です。 痛みが生じる原因は、損傷部位の交感神経線維と知覚神経繊維の間にシナプス(情報伝達に関わる部位)が形成され、血管運動神経と知覚神経が相互作用を持つことです。 typeⅡカウザルギーでは、疼くような疼痛に加え、灼熱感がみられることが特徴です。

まずは交通事故専門の受付スタッフが
丁寧にお話しをお伺いいたします

疼痛性感覚異常(CRPS)で認定される可能性のある後遺障害等級と慰謝料

疼痛性感覚異常(CRPS)の特徴は、外傷に見合わない激しい疼痛です。そのため、疼痛に関する後遺障害等級である、神経障害としての後遺障害等級が認定される可能性があります。具体的には、後遺障害等級7級4号、9級10号、12級13号。14級9号です。 疼痛の症状に対する各後遺障害等級の目安は、厚生労働省が平成15年8月8日付で発表した「神経系統の機能又は精神の障害に関する障害等級認定基準について」との通達の内容が参考となります。

(ア)受傷部位の疼痛及び疼痛以外の感覚障害について

a 疼痛
(a)通常の労務に服することはできるが、時には強度の疼痛のため、ある程度差し支えがあるもの
(b)通常の労務に服することはできるが、受傷部位にほとんど常時疼痛を残すもの

b 疼痛以外の感覚障害
疼痛以外の異常感覚(蟻走感、感覚脱失等)が発現した場合は、その範囲が広いものに限り、第14級の9に認定すること

(イ) 特殊な性状の疼痛

a カウザルギーについては、疼痛の部位、性状、疼痛発作の頻度、疼痛の強度と持続時間および日内変動ならびに疼痛の原因となる他覚的所見などにより、疼痛の労働能力に及ぼす影響を判断して次のごとく等級の認定を行うこと。 (a) 通常の労務以外の労働に常に差し支える程度の疼痛があるもの (b) 通常の労務に服することができるが、疼痛により時には労働に従事することができなくなるため、就労可能な職種の範囲が相当な程度の制限されるもの (c) 通常の労務に服することはできるが、時には労働に差し支える程度の疼痛が起こるもの

b 反射性交換神経性ジストロフィー(RSD)については、①関節拘縮、②骨の萎縮、③皮膚の変化(皮膚温の変化、皮膚の萎縮)という慢性期の主要な3つのいずれの症状も健側と比較して明らかに認められる場合に限り、カウザルギーと同様の基準により、それぞれ第7級の3、第9級の7の2、第12級の12に認定すること。

神経症状

疼痛性感覚異常(CRPS)は、自賠責上、特殊な疼痛という位置づけです。 上述のとおり、typeⅠRSDでは、主要な抹消神経の損傷により疼くような疼痛がみられ、typeⅡカウザルギーでは、血管運動神経と知覚神経が相互作用を持つことにより灼熱感のある疼痛がみられます。

請求できる後遺障害慰謝料

認定される可能性のある後遺障害等級とその等級に対応した慰謝料額を整理した表です。下記の表の他にも、CRPSにより関節拘縮が生じた場合には、可動域制限や機能障害による後遺障害が認定される場合があります。

等級 自賠責基準 弁護士基準
7級4号 409万円 1000万円
9級10号 245万円 690万円
12級13号 93万円 290万円
14級9号 32万円 110万円

疼痛性感覚異常(CRPS)の後遺障害等級認定は難しい

疼痛性感覚異常(CRPS)は、医師によっても診断が難しく、見過ごされてしまう可能性が高い傷病です。そのため、たとえ身体に疼痛性感覚異常が残っていても、交通事故との因果関係の立証が難しいのが現状です。ペインクリニックや専門外来等の専門医によらなければ、そもそも疼痛性感覚異常(CRPS)だという診断すらされず、後遺障害として認定されることはほとんど望めません。 被害者ご自身だけで、疼痛性感覚異常(CRPS)の後遺障害等級認定を受けることは非常に難しく、なかなか十分な治療や賠償を受けられません。

医療問題に強い弁護士に相談するのがオススメ

疼痛性感覚異常(CRPS)の診断は医師でも難しく、因果関係も立証しにくいため、後遺障害等級認定を受けるに向けての難しさがあります。 後遺障害等級の認定は、医学論争に発展することもあり、医療についての専門知識も備えた弁護士でないと、なかなか対応できません。そこで、後遺障害等級認定申請の経験があり、医療問題に強い弁護士に相談されることをお勧めします。 また、疼痛性感覚異常(CRPS)は、被害者の心因性の問題ではないかと疑われ、加害者側から損害賠償の減額を主張されることもあり、被害者ご自身だけで対応することは大変です。 治療に専念するためにも、後遺障害等級認定申請の経験があり、医療問題に強い弁護士が集まるALG&Associatesにご相談、ご依頼ください。

疼痛性感覚異常(CRPS)で後遺障害が認められた裁判例

実際に疼痛性感覚異常(CRPS)の後遺障害が認められた裁判例をご紹介します。

【神戸地方裁判所 平成27年(ワ)第1820号 損害賠償請求事件】

<事案の概要>

交差点にて、原告車両(自転車)と被告車両(自動車)が衝突し、原告が、左足関節内果骨折、左下腿打撲、右足関節打撲、右肩関節打撲、右第5中足骨骨折の外傷を負った事案です。 原告が、左足にCRPSが発症したと主張したところ、被告がCRPSの発症を否定し、仮にCRPSの症状があるとしても、医師による手術療法を拒否したことが原因であると主張したため、争いとなりました。

<裁判所の判断>

裁判所は、原告のCRPSの発症の有無について、①レントゲン画像上、左踵骨及び足関節部の透過性の亢進が認められ、同部位の血流低下による骨萎縮が疑われること、②皮膚温の左右差が他覚的に認められること、③可動域の制限や疼痛及び下腿浮腫といった症状があること、④既に自律神経障害を伴う複合性局所疼痛症候群が生じているとの確定診断がされたこと、⑤等労災保険給付において,上記骨萎縮や冷感等の神経症状が認められることを前提に,後遺障害等級12級12号の「局部に頑固な神経症状を残すもの」(自賠責後遺障害等級の12級13号と同じ)が認定された点を考慮し、CRPSの発症を認め、12級13号の後遺障害を認定しました。 また、被告の主張に関しては、主張を裏付ける的確な証拠はない上、原告が事故直後から医師の指導による治療を受けていたことからすれば、後遺障害の残存が原告に帰責するとはいえないと判断しました。

交通事故事件の経験豊富な
弁護士が全面サポート

増額しなければ成功報酬は頂きません

弁護士費用特約を使う場合
本人原則負担なし※保険会社の条件によっては
本人負担が生じることがあります。

弁護士報酬:成功報酬制

  • 着手金0円
  • 相談料0円
  • 弁護士費用後払い

※死亡・後遺障害認定済みまたは認定が見込まれる場合

※事案によっては対応できないこともあります。

※弁護士費用特約を利用する場合、別途の料金体系となります。

まずは交通事故専門の受付スタッフが
丁寧にお話しをお伺いいたします

関連記事はこちら

足の痛みの原因と後遺障害外貌醜状の後遺障害について全身打撲は後遺障害になるのか?緑内障における後遺障害と視野障害・視力障害の慰謝料骨挫傷は後遺障害に認定される?交通事故で聴力障害が発症した場合の後遺障害と慰謝料について交通事故における後遺障害の併合とはふらつきの症状は後遺障害になるのか交通事故で腰部脊柱管狭窄症になった時の後遺障害腱板損傷と後遺障害パニック障害は後遺障害になるのかTFCC(三角繊維軟骨複合体)損傷と後遺障害しびれの原因と後遺障害股関節唇損傷と後遺障害についてPTSDは後遺障害として認定されるのか?遷延性意識障害になってしまったら胸郭出口症候群と後遺障害偽関節と後遺障害について後縦靭帯骨化症(OPLL)とは? 交通事故との関係について交通事故による恥骨骨折と後遺障害について後遺障害の【可動域制限】とは?意識不明の状態が続いてしまった場合肺挫傷と後遺障害について耳鳴りは後遺障害等級認定される可能性あり上半身の麻痺について交通事故による運動障害と請求可能な慰謝料車椅子が必要になった時の費用は相手に請求できる?交通事故後の吐き気は後遺障害として認められる?交通事故による手首骨折と後遺障害について交通事故で腕が上がらなくなったら後遺障害等級認定されるのか?交通事故によるむちうちで請求できる慰謝料と相場、計算方法交通事故による握力低下と後遺障害の解説びまん性軸索損傷の解説│症状や後遺障害など交通事故による【麻痺】と後遺障害について交通事故後の腰痛の原因と後遺障害交通事故後の眼振と併発する傷病の後遺障害と慰謝料について半月板損傷の症状と後遺障害手のしびれで疑うべき後遺障害肋骨骨折の後遺障害と慰謝料バレリュー症候群の治療法と後遺障害について脊髄損傷の後遺障害と治療法について交通事故の後遺症が残りそうだと診断された場合の対処法膝の痛みは後遺障害認定される?認定要件と慰謝料下半身麻痺の後遺障害等級と必要な検査椎間板ヘルニアの後遺障害と認定に必要な因果関係嗅覚障害の後遺障害と慰謝料交通事故後に認知症が発症した場合の因果関係骨盤骨折の後遺障害と慰謝料について後遺症の種類と症状の一覧後遺障害診断書とは?医師が書いてくれない場合の対処法後遺障害等級が非該当で認定されない時にやるべきこと咀嚼による機能障害の後遺障害と慰謝料逸失利益の計算方法と増額のポイント後遺症が残り慰謝料請求したい時は | 後遺障害等級認定申請方法ストレートネックの症状と後遺障害・むちうちとの違い交通事故による頚椎椎間板ヘルニアの後遺障害について子供のむちうち|慰謝料と交通事故の対処法について腰椎捻挫の後遺障害と認定獲得に必要なことびまん性軸索損傷とは?早期のMRI検査が重要びまん性軸索損傷で請求できる慰謝料とは顎関節症の後遺障害と慰謝料|神経症状・開口障害片頭痛の原因は「むちうち」の可能性あり|認定される等級と慰謝料鎖骨骨折による3つの後遺障害と慰謝料について高次脳機能障害で後遺障害9級認定の3つのポイントと慰謝料高次脳機能障害で後遺障害7級認定の4つのポイントと慰謝料高次脳機能障害で後遺障害5級認定の4つのポイントと慰謝料高次脳機能障害|記憶障害をはじめとする8つの症状異議申し立てのやり方と弁護士依頼のメリット幼児が交通事故でむちうちになってしまったら複視になる原因と後遺障害と慰謝料交通事故後の頭痛と関係する後遺障害と慰謝料交通事故で脳挫傷になってしまったらむちうちの症状固定時期はいつ?慰謝料に大きな影響あり!脳損傷の後遺障害|交通事故による症状について交通事故で、てんかんの後遺障害と慰謝料について通院頻度に注意が必要、むちうちで3ヶ月通院した場合の慰謝料額交通事故の被害で妊娠中にむちうちになった場合の慰謝料についてむちうち治療に整形外科を使わないと損をする理由交通事故のむちうちで主婦が受け取れる慰謝料の相場と休業損害について交通事故で坐骨神経痛が発症した時の慰謝料と後遺症について交通事故で脳震盪になった場合の症状と慰謝料について交通事故で脳脊髄液減少症になった時の慰謝料と治療法、原因について交通事故で頭蓋骨骨折になった場合の慰謝料と後遺症についてむちうちで認定される後遺障害等級の基準と慰謝料相場交通事故で骨折した場合の慰謝料の相場と後遺障害について交通事故で脳出血を起こした場合の慰謝料と後遺症についてめまいの原因はむちうち?!交通事故の影響とは首が痛いのはむちうちかも?症状と関連する後遺障害等級認定について交通事故後に脳梗塞になった場合の慰謝料と因果関係について靭帯を損傷した場合の慰謝料と後遺障害認定のポイント