交通事故弁護士

メール相談受付 0120-790-073

高次脳機能障害5級の症状と解決事例

交通事故のご相談はこちら

ALGが交通事故に強い理由
交通事故の損害額を計算する

交通事故により、高次脳機能障害という後遺障害を負ってしまわれた場合、認定される可能性のある後遺障害等級には、

  • 別表1(介護を必要とする後遺障害):1級、2級
  • 別表2:3級、5級、7級、9級

(自賠法上の後遺障害別等級表より) があります。また、高次脳機能障害を認めることは難しいものの、神経症状として後遺障害が残っていることから、別表2の12級、14級が認定される可能性もあります。 どの後遺障害等級が認定されるかは、高次脳機能障害の症状の程度によって判断されます。 今回は、高次脳機能障害で「後遺障害等級5級」が認定される場合に焦点を当て、説明していきます。

高次脳機能障害で後遺障害等級5級が認定されるには

高次脳機能障害で認定される可能性のある後遺障害等級5級とは、自賠法上の後遺障害別等級表では、「5級2号:神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの」とされています。 労災における認定では、①意思疎通能力②問題解決能力③作業負荷に対する持続力・持久力④社会行動能力の喪失の程度を、各能力A~Fの6段階で評価され、5級2号が認定される要件として、①~④の4能力の内、Eが1つ以上またはDが2つ以上あるときとされています。 喪失の程度を表すA~Fの基準は、Aは「多少の困難はあるが概ね自力でできる」、Fは「できない」となっており、Aから順に症状が重くなります。そのため、5級2号の認定を受ける場合は、4能力の内完全に能力が喪失したとまでは言えないけれど、一人で作業・行動を行うことにかなりの援助が必要か、もしくは援助があっても困難というものとなります。 どの程度の症状か、もう少しイメージしやすくすると、以下のような症状がある場合には、後遺障害等級5級が認定される可能性があります。

  • 一般就労は可能であるが、特に簡単な作業以外はできず、単純繰り返し作業等に限定される
  • 新しい作業を学習できない
  • 環境が変わると作業を継続できなくなる
  • 一般人に比較して作業能力が著しく制限されており、就労を維持するためには職場の理解と援助を欠かすことができないもの

このような症状があれば、高次脳機能障害5級2号と認定される可能性があるでしょう。

後遺障害等級が5級になる高次脳機能障害の具体例

事例1 広島地方裁判所 平成25年(ワ)第725号 損害賠償請求事件

高次脳機能障害の程度について、医師が作成した意見書において

①意思疎通能力
C:困難はあるが多少の援助があればできる
②問題解決能力
D:困難はあるがかなりの援助があればできる
③作業負荷に対する持続力・持久力
D:困難はあるがかなりの援助があればできる
④社会行動能力(協調性等)
B:困難はあるが概ね自力でできる

との検査結果及び、 「実際に就労する場面を考えると、単純繰り返し作業に限定すれば一般就労も可能と考えられるが、新しい作業の学習には困難を伴うことが予想され、常時、指示を受けなければ作業ができにくい状況であると予想される」 との意見が記載されていたことから、高次脳機能障害で後遺障害等級5級2号が認定されました。

事例2 東京地方裁判所 平成25年(ワ)第22420号 損害賠償請求事件及び慰謝料請求事件

高次脳機能障害の程度について、医師が作成した意見書において、

  • ①食事動作、更衣動作
    「ときどき声かけ」
  • ②認知・情緒・行動障害
    ・記銘力障害、コミュニケーション障害 「軽度/稀に」
    ・自発性低下、遂行機能、病識欠如等 「中等度/ときどき」
    ・易怒性等 「重度/頻回」
  • ③認知・情緒・行動障害が社会生活・日常生活に与える影響
    「神経過敏、不安が強く時に抑うつが増強する。日常生活でも家人の援助を要する。」
  • ④全般的活動及び適応状況
    「就労は困難。日常生活でも援助を要し、外出には父親が主に付き添う」
    との記載があること、
    被害者の父親が作成した日常生活状況報告において、
    「頭痛や易疲労感、集中力・持続力・遂行力の低下、自主性の低下のため、現在も就労できていない。」
    等の記載があること等を理由に、高次脳機能障害で後遺障害等級5級2号が認定されました。

弁護士法人ALG&Associates

通話無料・24時間年中無休受付中!

0120-790-073 今すぐ電話で相談受付

メール相談受付はこちら

メール相談受付

5級認定のポイント

初診時の診断書に頭部外傷の記載がある

そもそも、高次脳機能障害で後遺障害等級を認定してもらうためには、初診時の診断書で、「頭部外傷」と記載されている必要があります。というのも、交通事故による高次脳機能障害は、頭部に衝撃を受けたことで脳が損傷し、脳の持つ高度な機能に障害を残すことをいいます。そのため、頭部外傷がなければ、交通事故による高次脳機能障害とはされません。 なお、頭部外傷といっても様々な疾患があります。例としては、脳挫傷、びまん性軸索損傷、急性硬膜下血種、急性硬膜外血種、慢性硬膜下血種、外傷性くも膜下出血、外傷性血管損傷、頭蓋骨骨折等があります。

高次脳機能障害特有の症状がある

高次脳機能障害で後遺障害等級を認定してもらうためには、高次脳機能障害特有の症状があるかどうかということも、重要な判断要素になります。 高次脳機能障害特有の症状には、主に、記憶障害・注意障害・遂行機能障害・社会的行動障害があります。

高次脳機能障害特有の症状についてさらに詳しく

カルテに意識障害についての記載がある

高次脳機能障害で後遺障害等級を認定してもらう際には、カルテ(=診療録:患者の診療内容を記録したもの。)に意識障害についての記載があるかどうかということも確認しましょう。カルテに意識障害についての記載がある場合、交通事故による頭部外傷後、「意識障害が6時間以上あった」または「軽度の意識障害が1週間以上あった」という記載がされていれば、高次脳機能障害で後遺障害等級を認定してもらえる可能性が高まります。

画像所見がある

頭部外傷により脳が損傷を受けたことが画像でわかる、CTやMRI等の画像所見があるかどうかということも、高次脳機能障害で後遺障害等級を認定してもらうために重要です。CTやMRI等の画像で、脳内の出血・脳室拡大や脳萎縮といった症状が確認できれば、画像所見は得られるでしょう。

高次脳機能障害で後遺障害等級5級が認定された場合の慰謝料

交通事故によって後遺障害が残ってしまった場合、後遺障害慰謝料を請求することができます。 慰謝料の算定基準には、自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準の3種類があります。高次脳機能障害で後遺障害等級5級が認定された場合、各基準での後遺障害慰謝料の相場は、以下のとおりです。

  • 自賠責基準:599万円
  • 任意保険基準:750万円(※保険会社によって差異があります。)
  • 弁護士基準:1400万円

慰謝料の相場についてさらに詳しく

高次脳機能障害で後遺障害等級5級が認められた裁判例

・鹿児島地方裁判所 平成21年(ワ)第649号 損害賠償請求事件

この事案は、信号機のある交差点において、直進しようとしたバイクと、対向車線から右折しようとしたトラックが衝突した交通事故で、バイクの運転者である被害者が、頭部外傷や眼球運動障害、下顎骨折等の傷害を負ったというものです。 この裁判では、後遺障害等級認定について争いはなく、高次脳機能障害として、保険会社により認定された「後遺障害等級5級2号」がそのまま認められました。 なお、高次脳機能障害に関連する証拠として提出された、神経内科の医師が作成した「脳外傷による精神症状等についての具体的所見」では、「計画的な行動を遂行する能力の障害・複数の作業を並行処理する能力の障害・行動を自発的に抑制する能力の障害等が高度」とされ、「物忘れ症状・新しいことの学習障害・感情の起伏や変動の激しさ・集中力の低下・発想が幼児的で自己中心的・行動が緩慢で手の動きが不器用・妄想・幻覚等が中程度」とされていました。また、「脳外傷による精神症状等を考慮すると、周囲の者の監視、声掛け等の援助が必要である」ということも、認められていました。 さらに、リハビリテーション科の医師が作成した「後遺障害についての照会書に対する回答書」では、「高次脳機能障害の症状から、将来の対人関係への影響が危惧されるとともに、一般人と同程度の就労が可能とは考えられない」とされていました。

・名古屋地方裁判所 平成21年(ワ)第5048号 損害賠償請求事件

この事案は、信号機のない交差点において、横断中の自転車と、交差する道路から直進しようとした自動車が衝突した交通事故で、自転車の運転者である被害者が、脳挫傷や頭蓋底骨折、左橈(とう)骨(こつ)近位部骨折等の傷害を負ったというものです。 この裁判では、後遺障害等級認定について争いはなく、提出された証拠から、高次脳機能障害で「後遺障害等級5級2号」が認定されました。 認定の理由の一つとして、「物忘れ・焦燥・易怒性等の症状については、提出された頭部画像上、脳挫傷が認められることから、脳外傷によるものと認められること」を挙げました。また、「脳外傷による精神症状等についての具体的な所見」より、「交通事故後、粘着性・しつこい・こだわり・物忘れ・短気・切れやすい・飽きっぽい等の人格変化や記銘力障害等が認められること」も、認定の理由としています。その他、「日常生活状況報告表」より、「記憶力や集中力等の低下・人格変化等の高次脳機能障害のため、きわめて軽易な労務以外に服することができない状況にあるものと認められること」と併せ、「後遺障害等級5級2号」を認定すると判断しています。

高次脳機能障害で後遺障害等級5級が認められた解決事例

(事案の概要)

この事例は、信号機のある交差点において、ご依頼者様が自転車で横断歩道を進行中、赤信号であった交差する道路を直進しようとした自動車と衝突した交通事故で、びまん性軸索損傷や外傷性顔面神経麻痺等の傷害を負ってしまわれたというものです。

(受任後の活動)

受任した当初、相手方が依頼した弁護士より、医師の意見書に基づいて、高次脳機能障害としての後遺障害等級は「9級または7級相当である」と主張され、ご依頼者様にとって不利な示談案が提示されました。そのため、訴訟を起こさなくてはならない状況になりました。 そこで、訴訟を起こす前に、弊所の担当弁護士は、まず5年以上にわたる医療記録を精査しました。また、ご依頼者様の主治医と面談し、高次脳機能障害としての後遺障害等級は「5級が妥当である」という意見書を取り付けました。さらに、ご依頼者様から、交通事故前からの生活歴を詳細に聴き取ったり、関係者に連絡して話を聴いたり、資料収集したり等、訴訟を起こすにあたり万全の準備を行いました。 その結果、裁判所から、高次脳機能障害で「後遺障害等級5級」に基づいた和解案を提示され、こちら側の主張が認められることになりました。訴訟の事前準備を万全に行い、後遺障害等級認定の主張をすることで、適切な後遺障害等級が認められ、適正な損害賠償金を受け取ることができた事例になります。

高次脳機能障害かもしれないと思ったらご相談ください

高次脳機能障害は、見た目では異常があるようにはみえないため、周囲の方々には後遺障害であると気づかれにくい後遺障害です。交通事故前に比べて、記憶力が低下した、気が散りやすくなった、怒りっぽくなった等の変化がある場合には、高次脳機能障害である可能性があります。高次脳機能障害は、見た目では異常があるようにはみえないため、症状の把握が難しく、適切な後遺障害等級を認定してもらうためには専門的な知識も必要になります。 そこで、弁護士に依頼することで、適切な後遺障害等級認定を受けられる可能性が高まります。適切な後遺障害等級認定を受けることができれば、適正な金額で損害賠償金を受け取ることができますので、高次脳機能障害の症状が疑われる場合には、ぜひ弁護士にご相談ください。

交通事故事件の経験豊富な弁護士が全面サポート

増額しなければ、成功報酬は頂きません!※諸経費20,000円(消費税別)がかかります。

弁護士費用特約を使う場合 本人原則負担なし※保険会社の条件によっては本人負担が生じることがあります。

  • 着手金
    0
  • 相談料
    0
  • 成果
    報酬制
  • 弁護士費用
    後払い

※死亡・後遺障害認定済みまたは認定が見込まれる場合

※事案によっては対応できないこともあります。

※弁護士費用特約を利用する場合、別途の料金体系となります。

弁護士法人ALG&Associates

通話無料・24時間年中無休受付中!

0120-790-073 今すぐ電話で相談受付

メール相談受付はこちら

メール相談受付