メール相談受付

お電話でのご相談受付全国対応

今すぐ電話相談

0120-790-073

24時間受付・年中無休・通話無料

相談受付全国対応

24時間受付・年中無休・通話無料

0120-790-073

感染症対策のため来所不要の電話相談実施中

交通事故による肋間神経痛と後遺障害

弁護士法人ALG 執行役員 弁護士 谷川 聖治
監修 弁護士 谷川 聖治弁護士法人ALG&Associates執行役員
監修 弁護士 谷川 聖治弁護士法人ALG&Associates執行役員

深呼吸をしたり、咳やくしゃみをしたりした時に痛む肋間神経痛は、非常に煩わしい症状ですよね。
この記事では、肋間神経痛が後遺障害として認定されるのか、認定された場合の等級や慰謝料について、説明していきます。

肋間神経痛とは

肋間神経痛とは、12個ある胸椎(胸髄)の間から左右に対となって出ている、胸腹部に分布する合計24本の末梢神経(胸髄神経)が痛む症状をいいます。
痛みが生じるのは特定の肋間神経で、主に背骨から片側の1本の肋骨に沿った、限られた部分です。発作的に激しい痛みが生じますが、比較的早く治まります。
前かがみになる、咳やくしゃみをする等、肋間神経に負担がかかる動作により、痛みが生じることが多いです。
肋間神経痛は、原因により2種類に分けられます。

  • ①原発性肋間神経痛:病気や外傷といった、明確な原因がないにもかかわらず発症するもの
  • ②続発性肋間神経痛:病気(髄膜炎、肺がん、脊椎や肋骨の腫瘍、帯状疱疹等)や外傷(肋骨骨折、肋軟骨炎等)、解剖学的異常(椎間板ヘルニア、側弯症等)により、肋間神経を直接刺激することで発症するもの

交通事故により発症するのは、②の外傷を原因とする続発性肋間神経痛です。交通事故で肋間神経痛になってしまい、適切な治療を受けても症状が治まらないときには、後遺障害等級認定の申請をしましょう。

肋間神経痛の検査と治療

病院では、レントゲン検査やCT検査、MRI検査といった、画像検査によって肋骨や脊椎、胸郭内等の異常を確認できる検査を行います。 軽度から中等度の肋間神経の場合、消炎鎮痛剤等の内服や湿布を貼ることと並行して、リハビリや運動療法を行い、改善に努めます。しかし、続発性の場合には 原因となる外傷や病変の治療が必要なので、それぞれに適した治療が優先されます。 また、原因疾患の治療が困難な場合や内服治療が効果をなさない場合には、肋間神経ブロック注射(原因である肋間神経に麻酔薬及びステロイドを直接注入することにより痛みを麻痺させる注射)が行われることがあります。

肋間神経痛と関係のある後遺障害と慰謝料

神経症状

神経症状とは、神経の圧迫によって生じる痛みやしびれ、麻痺等の症状をいいます。 他覚的所見があり、医学的に症状を証明できる場合には12級13号が、医学的説明にとどまる場合には14級9号が認定されます。 特に 肋間神経痛の場合には、画像検査等により神経の圧迫や損傷が明らかな場合には12級13号が、明らかには認められないものの交通事故により受傷した怪我により肋間神経痛が生じることが医学的に説明可能な場合には14級9号が認定され得ます。

請求できる慰謝料

肋間神経痛の場合に認定される可能性のある後遺障害等級と等級に対応した慰謝料額を整理した表です。

等級 自賠責基準 弁護士基準
12級13号 94万円※1 290万円
14級9号 32万円 110万円

※1:令和2年4月1日より前に発生した事故の場合は、旧基準の93万円が適用されます。詳しくは、こちらをご覧ください。

自賠責保険の支払基準が変わりました

まずは交通事故の受付スタッフが
丁寧にお話しをお伺いいたします

肋間神経痛で後遺障害等級認定された場合の慰謝料の計算例

ここで、肋間神経痛で後遺障害等級が認定された場合の慰謝料を計算してみます。 入院1ヶ月、通院日数3ヶ月(180日)、実通院日数165日、後遺障害等級14級9号の場合を例とします。 なお、例の場合に受け取ることのできる慰謝料は、入通院慰謝料と後遺障害慰謝料の総額になります。

自賠責基準

自賠責基準の場合、入通院慰謝料は、「日額4300円※2×(入通院期間or実治療日数×2)」で計算します。*入通院期間と実治療日数×2の小さい方を用います。

例の場合、「入院期間210日(30日+180日)<330日(165日×2)」なので、
「入通院慰謝料=4300円※2×210日=90万3000円」

また、「後遺障害慰謝料=32万円」なので、
「慰謝料総額=90万3000円+32万円=122万3000円 」
となります。

※2:新基準を適用しています。令和2年4月1日より前に発生した事故の場合は、旧基準の日額4200円が適用されます。 詳しくは、こちらをご覧ください。

自賠責保険の支払基準が変わりました

弁護士基準の計算例

弁護士基準の場合、入通院慰謝料は、通称赤い本『民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準』 の入通院慰謝料表を参考にして計算します。例の場合、他覚所見のない後遺障害なので、赤い本の入通院慰謝料別表Ⅱを参考にします。

別表Ⅱによると、「入通院慰謝料=113万円」
また、「後遺障害慰謝料=110万円」なので、
「慰謝料総額=113万円+110万円=223万円」
となります。

肋間神経痛の後遺障害等級認定は難しい

肋間神経痛はあくまで症状であり、原因となる疾患等に付随するものです。痛みという神経症状であるため神経障害として後遺障害等級認定されるのですが、神経障害は医学的な証明が難しいため、肋間神経痛は後遺障害認定されにくい症状です。 神経障害で後遺障害等級認定を受けるためには、交通事故当時から一貫して自覚症状を訴え続け、カルテにその旨を記載してもらう必要があります。そして、受傷後1~2週間以内にX線検査等の画像検査を受け、肋間神経の圧迫の有無や程度を確認しておくことも重要です。なぜなら、こうした資料により 肋間神経痛のような神経症状の存在を医学的に証明又は説明できることが、後遺障害認定の条件だからです。

弁護士にご相談ください

肋間神経痛は神経症状のため、後遺障害等級認定されにくい症状です。そのため、治療の受け方が特に重要になります。 交通事故はもちろん、医療に強い弁護士であれば、治療の受け方や後遺障害診断書の書き方について精通しているため、的確なアドバイスをすることができます。神経症状という、特に認定されにくい後遺障害の認定を受けたい場合には、弁護士へのご相談・ご依頼をおすすめします。 肋骨神経痛のような煩わしい症状の治療に専念するためにも、後遺障害等級認定申請の経験があり、医療問題に強い弁護士が集まる弁護士法人ALGにぜひ ご相談、ご依頼ください。

肋間神経痛と交通事故の因果関係が認められた裁判例

肋間神経痛と交通事故の因果関係が認められた裁判例をご紹介します。

大阪地方裁判所 平成元年9月29日判決

<事案の概要>

青信号で横断歩道を歩行していた原告が、横断し終わる直前に被告の運転する普通貨物自動車に衝突され、右第3肋骨骨折や全身打撲等の傷害を受けたため、被告に対して損害賠償を請求した事案です。 原告の受傷内容や後遺障害について争いとなりました。

<裁判所の判断>

裁判所は、原告が訴える胸背部痛(肋間神痛)は、肋骨骨折部が癒合した際に癒合部にずれが生じ、これによる肋骨の変形部分が肋骨の直近を並行して通っている肋間神経を圧迫しているか、又は骨折の癒合の際に生じる化骨部や骨折の際に損傷された肋骨に近接する軟部組織が治癒する際に生じる瘢痕組織が肋間神経を巻き込んでいるために生じている可能性の大きい後遺障害であり、このような原因で生じた疼痛は相当長期化することが多いと認めました。 しかし、その他の神経症状については年月の経過とともに消失する可能性が大きく、治療を続けることにより 軽快の兆候も見られていたことから、胸背部痛が将来改善される可能性を否定することもできないとも判断しました。 その上で、後遺障害等級には言及されていませんが、就労可能期間14年のうちの7年間につき、労働能力喪失率を14%、それ以降に関しては7%とし、後遺障害による逸失利益として244万1595円、後遺障害慰謝料として310万円を認めました。

交通事故弁護士 TOPページへ

まずは交通事故の受付スタッフが
丁寧にお話しをお伺いいたします

増額しなければ成功報酬は頂きません

交通事故事件の経験豊富な
弁護士が全面サポート

増額しなければ成功報酬は頂きません

弁護士費用特約を使う場合
本人原則負担なし※保険会社の条件によっては
本人負担が生じることがあります。

弁護士報酬:成功報酬制

  • 着手金0円
  • 相談料0円
  • 弁護士費用後払い

※死亡・後遺障害等級認定済みまたは認定が見込まれる場合

※事案によっては対応できないこともあります。

※弁護士費用特約を利用する場合、別途の料金体系となります。

交通事故弁護士 TOPページへ

その他後遺障害に関する記事

後遺障害後遺障害診断書の作成時に必ず自覚症状を正確に伝えましょう労災と自賠責の両方に後遺障害の申請をすることはできるのか後遺障害の基準となる手のひら大について解説いたします後遺障害等級の認定率について交通事故で腎臓に後遺障害が残ったら交通事故によるうつ病と後遺障害認定交通事故による脾臓損傷の後遺障害交通事故後の足のしびれと後遺障害交通事故で神経痛の後遺障害が残ることはあるのか後遺障害等級10級の症状と認定要件交通事故で足切断した場合の慰謝料交通事故による動揺関節と後遺障害自律神経失調症と後遺障害認定交通事故で内臓破裂した時の後遺障害について交通事故で外傷性くも膜下出血になってしまったら後遺障害等級14級の症状と慰謝料人工関節置換の後遺障害について後遺障害等級12級の症状と慰謝料末梢神経障害を後遺障害として認めてもらうには交通事故で骨折した場合の後遺障害足の痛みの原因と後遺障害外貌醜状の後遺障害についてRSD、CRPSによる疼痛の種類と後遺障害等級全身打撲は後遺障害になるのか?緑内障における後遺障害と視野障害・視力障害の慰謝料骨挫傷は後遺障害に認定される?交通事故で聴力障害が発症した場合の後遺障害と慰謝料について後遺障害の併合とは|慰謝料への影響ふらつきが続く場合の原因と後遺障害交通事故で腰部脊柱管狭窄症になった時の後遺障害腱板損傷と後遺障害パニック障害は後遺障害になるのかTFCC(三角繊維軟骨複合体)損傷と後遺障害しびれの原因と後遺障害股関節唇損傷と後遺障害についてPTSDは後遺障害として認定されるのか?遷延性意識障害になってしまったら胸郭出口症候群と後遺障害偽関節と後遺障害について後縦靭帯骨化症(OPLL)とは? 交通事故との関係について後遺障害の【可動域制限】とは?意識不明の状態が続いてしまった場合肺挫傷と後遺障害について耳鳴りは後遺障害等級認定される可能性あり運動障害になる原因と後遺障害等級車椅子が必要になった時の費用は相手に請求できる?交通事故後、吐き気が続いて気持ち悪い…後遺障害として認められるのか交通事故で腕が上がらなくなったら後遺障害等級認定されるのか?交通事故による握力低下と後遺障害の解説びまん性軸索損傷の解説│症状や後遺障害など交通事故による【麻痺】と後遺障害について交通事故後の腰痛の原因と後遺障害交通事故後の眼振と併発する傷病の後遺障害と慰謝料について半月板損傷の症状と後遺障害手のしびれで疑うべき後遺障害バレリュー症候群の治療法と後遺障害について脊髄損傷の後遺障害 | 認定に必要な検査交通事故の後遺症が残りそうだと診断された場合の対処法膝の痛みは後遺障害認定される?認定要件と慰謝料椎間板ヘルニアの後遺障害と認定に必要な因果関係嗅覚障害の後遺障害と慰謝料交通事故後に認知症を発症した場合の因果関係交通事故による後遺症の種類後遺障害診断書の書き方で等級認定が変わる! | 医師が書いてくれないときの対応後遺障害が認定されない理由と非該当だった場合の対応咀嚼の機能障害と慰謝料後遺障害逸失利益を計算する方法後遺症が残り慰謝料請求したい時は | 後遺障害等級認定申請方法ストレートネックの症状と後遺障害・むちうちとの違い交通事故と頚椎ヘルニア|後遺障害認定のポイント腰椎捻挫の後遺障害|しびれが残る場合の慰謝料顎関節症の後遺障害と慰謝料|神経症状・開口障害片頭痛の原因は「むちうち」の可能性あり|認定される等級と慰謝料高次脳機能障害の症状|後遺障害認定のポイント後遺障害の異議申し立てにかかる期間や方法複視になる原因と後遺障害と慰謝料交通事故後の頭痛と関係する後遺障害と慰謝料交通事故で脳挫傷になってしまったら脳損傷の後遺障害|交通事故による症状について交通事故で、てんかんの後遺障害と慰謝料について交通事故で坐骨神経痛が発症した時の慰謝料と後遺症について交通事故で脳震盪になった場合の症状と慰謝料について交通事故で脳脊髄液減少症になった時の慰謝料と治療法、原因についてむちうちの後遺症 | 種類と症状交通事故で脳出血を起こした場合の慰謝料と後遺症についてめまいの原因はむちうち?!交通事故の影響とは交通事故後に脳梗塞になった場合の慰謝料と因果関係について靭帯を損傷した場合の慰謝料と後遺障害認定のポイント